85年の歴史を持つ伝統的な一流ホテルのブランドのコアの定義とブランド戦略に基づいたアクション
リーガロイヤルホテルグループ
Background
創業80年を超える伝統的なホテルであり、外部環境も大きく創業当時と変化。リーガロイヤルホテルを愛する顧客のインサイトや顧客にとっての選択肢も大きく変わった。供給過剰となる関西圏のホテルマーケットの中で、リーガロイヤルホテルがユニークに提供する価値と、リーガロイヤルホテルを愛する顧客の期待を理解する必要があった。
Process
リーガロイヤルホテルには、宿泊、料飲、ブライダル・宴会など、多岐にわたる事業がある。まず各事業におけるリーガロイヤルホテルの顧客の理解を丁寧に深く進めた。その中で、複数の事業を横断して共通するリーガロイヤルホテルにしか提供できないブランド価値が見いだされた。そのブランド価値に立脚し、リーガロイヤルホテルを愛する顧客の期待を鑑みたサービスコンセプトを各事業ごとにデザイン、検証し、リーガロイヤルホテルがユニークに持つ価値を基にしつつも顧客の期待を超える複数のサービスコンセプトを定義した。そのコンセプトに基づき、メインロビー、ユニフォーム、館内フレグランス、そして、施設のリニューアルのあるべき姿などが明確化され、2020年1月の85周年に向けて、様々な取り組みが計画・実行された。
Result
2019年のG20大阪サミット開催に向け、ロビーの緞通は、開業時の姿をインスピレーションとした幅20メートル以上ある豪華な大緞通に張り替えられた。また、2020年1月には、創業85周年を迎えるにあたり、「NEW RIHGA NEW ROYAL」のキーメッセージのもと、宿泊部のユニフォームを一新。ディレクターは30年ぶり、ベルボーイ・ベルガールは12年ぶり、フロントスタッフは6年ぶりのユニフォーム変更となった。